supercell　アナザー・ストーリー 01

スタッフとしてこの巨大積乱雲の発達を見てきた、経緯と
自分なりの感想についてアナザーストーリー的に書き記そうかと思います＾＾

１．～出会い～

・・・ryö・・・

ニコニコ動画で後のスーパーセルの発生元を生んだ男。

2007年12月07日 20：46：02 投稿
【初音ミク　が　オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」】

歌詞、世界観、根底に感じられるしっかりとしたベース
自らもネタとして「中二病」的なとも言う、シンプルかつキャッチーな楽しい歌詞
このメルトは多くの人を一瞬で魅了し、瞬く間に再生数、マイリストを伸ばしていった。

メルトには楽しげに歌う初音ミクのビジュアルが壁紙的に使われており
それは自分の良く知る友人である、１１９（ひけし）の描いた絵であることにまず驚いた

ニコニコ動画の性質として、匿名で楽曲や動画をアップロードし、それを自由に
マッシュアップとも言うべき２次創作をする文化が暗黙の内にあり、
その素材の匿名性とアップロードにおける人物の匿名性が新しい楽しさを生み出すという
閉鎖的ではあるけれども実に活気を帯びた創作の場になっていた。

自分がメルトの存在を認識したのが、他ならぬ１１９本人からだった。
ニコニコ動画の文化・性質を何と無く「面白いなー」と肯定的に思っていたので
『やられましたね！(笑)』といったような感じで、まずは聞いてみた。

すると、これが良いんですよｗ

１１９本人からの感想を聞かずに、まずは聞いてみたので
無断使用されたことに怒っているのかと思って、
最初に言ったことはフォローめいた言葉だった気がするｗ
率直な「悪くない、むしろ良いじゃないですか」的な自分のセリフに返ってきた言葉は
なんと予想外に好意のある言葉だったと記憶しています(笑)

ですが彼はプロのイラストレーター。
無断使用に関して諸手を挙げてラブコールは出来ません。
肯定的な意を『サイトトップ絵をメルト仕様で描く』という絵描きならではのメッセージ！
粋な表現だと思いますｗ
ryoがそれを見たときは本当に嬉しかったと聞いております(笑)

絵に関してryöは、ニコニコ動画へアップする為に『動画』にする必要性があるため
絵の作者欄もある一見ちゃんとしたアップロードサイトのようなところから
一番メルトに合うと思った絵を単純にチョイスし、それがこの絵でした。
ですがそこには当然ながら１１９への連絡先は無く、作者名も記載されていませんでした。
気に入ってしまったその作者不詳の絵を使いメルトをアップすることになります。

そしてメルトはすぐにブレイク。
しかしすぐにコメントで１１９の絵であるとのつっこみが入ります。
即座にコメントからの情報を元にサイトへたどり着き、本名で謝罪文のメールを送信することになります。
その返信のメールが好意的だったことは言うまでもなく、上記の展開へ繋がります。

その後、順調にメールを交わし匿名のアップロード主と無断使用されたイラストレーター
は個人として信頼を築き、後にsupercell（スーパーセル）という名でのコラボレーションを実現させます。